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SSH探究教育 「プラナリア~耳葉の繊毛の運動~」マイクロスコープで観察
科学研究会では、SSH活動の一環として、プラナリアの体表における水流や繊毛の運動について観察を続けています。
今回は、プラナリアの「耳葉(じよう)」部分にある繊毛の運動を、デジタルマイクロスコープで撮影しました。所有するデジタルマイクロスコープの最高倍率である2500倍で観察した映像です。
繊毛1 耳葉の繊毛運動
画面右側がプラナリアの頭部です。
今回の撮影では、デジタルマイクロスコープを倒立させて下側から観察しています。そのため、画面左側に見えているのが、プラナリアを頭部を上にして背面から見た場合の右側の耳葉になります。
繊毛2 高速で動く繊毛
この映像では、繊毛がかなり速く動いており、それに伴って耳葉付近の水流も速くなり、周囲に生じる渦も高速で回転しています。※映像の一部に画像の乱れがあります。
プラナリアの耳葉に見られる繊毛の動きは、複数の繊毛が波のように順番に動く「メタクロナールウエーブ」と呼ばれる運動を示しています。その様子は、ゾウリムシのようなしなやかな繊毛運動というよりも、気管支粘膜(多列繊毛上皮)の細かな繊毛運動に近い印象があります。
繊毛3 耳葉下部の繊毛
こちらは、耳葉より下流側にあたる腹部付近の映像です。
耳葉にある繊毛よりも小さな繊毛が、比較的ゆっくりと動いている様子が確認できます。また、ところどころに周囲よりも長い繊毛が見られます。
繊毛4 耳葉の繊毛運動の速度変化
耳葉の繊毛運動は常に同じ速度で動いているわけではなく、時間によって活発さが変化することも分かりました。動画中のおよそ0:02:50、0:04:30、0:06:40、0:10:10、0:12:10、0:13:40、0:15:10付近で、耳葉の繊毛運動が特に活発になります。
0:02:50付近の変化は外部からの振動による影響と考えられますが、それ以外はプラナリア自身による自発的な運動であると考えられます。
今回の観察では、マイクロスコープの最高倍率で拡大して「繊毛そのものの運動」として見ることができました。繊毛の動きと、その周囲に生じる水流や渦との関係を考えるうえでも、興味深い観察結果となりました。
プラナリアは、小さな体の中にさまざまな機能が備わっており、観察するほど新たな発見があります。
一方、観察場所の薄川は、最近の雨によって濁流となり、普段とは大きく様子が変わっています。身近な自然の中にいる小さな生物を丁寧に観察することで、まだ知られていない生き物の仕組みに迫ることができます。
科学研究会では、今後も継続してプラナリアの観察を行っていきます。